小学生で不登校〜どこまで許す?〜

小学2年生の終わりから不登校になった、彼。そんな彼がどうして不登校になったのか、そこから始まる引きこもり。親はどうして接していくのか。どこまで許すのか。この幼い彼の今とどう向き合うのか。正解のない、答えのない、手探りな日々の葛藤を描いていきます。

不登校小3男子へパパからの挑戦…

が、始まります。


それは、【お願い作戦】。


寝る前に男同士の時間を作り、


正々堂々と、パパからお願いがある!


『学校に一緒に行って欲しい。』


と、お願いしてた。


パパか、ママが必ず中まで入って


一緒にいるから、楽しいことだけして


帰ってきたらいいから、と。


給食を食べて帰るだけでも、


大好きな遊具で遊ぶだけでも、


好きなお友達に会いに行くだけでも、


なんでもオーケー。


いつ行って、いつ帰ってもオーケー。


そして、学校とも相談して


そのような対応でお互いに、


彼には無理強いしないことを約束をして


行ってみることに。


彼も、少し休んだ後ということもあり


意外とすんなり行ってくれた。


でも、なかなか担任の先生は、


その約束に理解できなかったのか、


割と強引に授業に参加させたがりました。


これができたら次はこれ、やってみよ!


とかで、グイグイ誘われます。


すると、断りにくい状態になり、


あ、しんどそうだな…と


雰囲気や態度、表情で読み取れます。


そうすると、「帰る。」と


一言。


パパは、もぉ少し頑張ろう。と、


楽しそうな雰囲気を、


頑張って出そうとして、


結果、先生もパパも頑張らせます。


その結果、


毎朝、行くような行かないような


でも、本心は行きたくないような


でも、お願いされたら答えたいと


幼ながらに思うのか、


パパから言われると、「行く」と。


ただ、パパが仕事に行って


行くと言っていた時間が来ると


だいたいYouTubeに夢中になってる時間。


そんな彼に行こう!と声をかけると


顔を歪めて、とても嫌そうな反応。


そこで、やめればいいものを、


私は《学校が嫌とかの理由じゃなく


YouTubeやゲームがしたい、が理由なら


これは許すべきことではないのでは?》


と、不安になるし、許しては駄目だ!


と、思ってしまう。


すると、怒った顔をしていることでしょう。


そんなママから、


「ゲームがしたくて行かないは、なし。」


と、言われてしまいます。


(きっと、YouTubeやゲームがした過ぎて


「行きたくない」と言ってるわけじゃない


ってどこかで、思っていただろうに…。


私の焦りや不安が、いっぱいで、


本人の思いのままを許しては、


ただのワガママ人間にでもなるかのような


怖ろしさが、襲ってきてた。)


渋々、行くことに。


それでも、途中の道で、


靴下が、合わないとか、


靴に石が入ったとか、


いろんな理由で止まりまくる。


全然前に進まない、みたいな時間。


怒ってしまう、ママ。


「行くって言ったんだから、行こ!」


って、なるけど、


テンションだだ下がりのまま、


学校に到着。


先生でも、ママでも、全くテンションは


上がらない。


それでも、頑張らせようとする


彼の周りの大人たち。ママも含まれます…


(こうして、改めて文章にして書いてみると


本当、なんでそんなことしてたのかと


思えるのに…。


その時は、自分の思いで行動してしまう。)



そんなこんなで、


楽しい時間もありつつ、


でも、しんどさも、きっとあったであろう


時間が、日が、過ぎて、


1週間のうちの4日ほど、数時間ずつ


行けたのちの週明け…


熱を出しました。


フワッと、熱だけ。


でも、朝からコロコロしてるし、


すぐにやりだすゲームに行かないし、


元気がない朝で。


他になんの症状もなく…。


1日で下がる熱でした。


また、次の日から、パパからの


プッシュが始まります。


1週間に1度、学校の先生たちと


私たちで、プランを立て直す時間をとり


あーでもない、こーでもない、


あれは、しんどかったんじゃないか、


これは、楽しんでたんじゃないか、


今後はこうしていこう。


みたいなことを、えらそうに語ったりして。


次の週に挑む。


別室でもなかなか入りたがらない彼。


誘いまくる先生。


優しい言葉掛けにしてくれているけど、


見た目は笑顔だけど、


きっと彼には、目の奥で笑ってなくて、


大人のこんたんも、丸見えで…怖い。


そんな感じなんだろうな…と、


どこかで、感じながらも、


私の方が先に、部屋に入って、楽しもうと


無理やりな楽しい雰囲気を出してみたり。


(本当に、今思うと、なんという茶番…笑)


渋々、部屋に入るけど、何もしたがらず


お気に入りのぬいぐるみとかで


少し離れた場所で1人遊びだす。


時間とともに、時々、寄ってきて、


やりたい?と聞いても、首を横にフル。


何度かそんなやりとりが続いて


時々、彼も参加して…


でも、終始楽しくなさそうで。


意味があるのか…なんて思いながら終わり、


2人で家に帰る。


帰るとすぐに、YouTubeをヘッドホンで


聞きながらのゲームが始まる。


どうだったか、本心は、聞けないまま


時間は過ぎていく。


何時間か過ぎて、夜になり家族の時間に


軽い雰囲気で聞いてみる。


「学校どうだった?何した?』と、


パパが笑顔で。


…困ってるような、考えてるような、


なんとも言えない顔して、


「楽しかった。」とか言う。


しんどくはないのか、と、


ちょっと嬉しくさえ思ってしまう私たち。


そんな日々を、また1週間続けた週明け、


またまた発熱。


今度は風邪を引いてる様子。


食欲も激減。


3日ほど、休んで熱は下がる。


休めば元気にもなる。


だけど、学校は「行かない」と。


それまでの2週間、行って欲しいという


私たちの思いに応えてみた。


だけど、やっぱり「学校はいい。」と


言ってるように思えた。


私たちは、これ以上、


どうしたら良いのか…分からなくなった。


ここから、本当の彼の気持ちに


寄り添うように考えるようになっていく…


といいんだけど。


不安で、混乱の、頭パンパンの


時間が待っていて、


覚悟しないといけないのか、と


本気で悩む時間がくる。。