小学生で不登校〜どこまで許す?〜

小学2年生の終わりから不登校になった、彼。そんな彼がどうして不登校になったのか、そこから始まる引きこもり。親はどうして接していくのか。どこまで許すのか。この幼い彼の今とどう向き合うのか。正解のない、答えのない、手探りな日々の葛藤を描いていきます。

不登校小3男子の世界観…

について、語りたい!!


いろいろあったけど、


その中でも、残しておきたいものを


整理していきたいと思います。



ある朝、私が寝起きでボォーっと


外を眺めていた時、


「朝見てるん?」って。


一瞬、何のことか分からなくて、


「え?なんて?」と何度か聞き返し


何度も「朝、見てるん?」って…


あ、朝だ、今。ってなって、


そう。朝だね〜おはよう〜!って、


そんな聞き方ある?!


っていうか、そんな見方があるのか…


と、驚きました。



またある日、私が職場を変わるのに


一旦、仕事を辞めたとき、


彼に知らせると、


「やったぁ!!じゃ、俺も学校辞める!」


と…。


私は、戸惑いながら、


笑いながら、驚きながらも、


学校は、辞めれないと伝えると、


「えぇ!!ずるい!!!


何で大人はいいのに、子供はダメなの?


そしたら、俺、6年間辞められないって


こと??」と…。


私自身、考えたこともない発想。


当たり前のことを、私たちは「常識」


と思って生きてきたけど…


そのときは、確かにね…と、


変に納得させられたり、


やっぱり、そんな発想する?と


驚いたことを覚えています。



二年生の参観日。


子供たちは、事前に書いた下書きに


色をつけていく授業でした。


絵具と歯ブラシを使います。と。


そして、始まると、歯ブラシには


見向きもせず、


絵具を出して、いろんな色を


パレットに出して筆につけては、


筆を洗う容器?の中の、


それぞれの水に、筆についた絵具を


といていきます。


すると、水の色が鮮やかに変わり、


その上から違う色をつけた筆を


入れると混ざって、どんどん色が


変わっていく。


それはそれは、イキイキしてて


楽しそうに、5個くらいある水の枠を


いろんな色にして楽しんでました。


すると、担任の先生や


お友達から、注意されます。


歯ブラシを使いなさいと、


やり方を伝えられます。


それでも、画用紙にではなく、


自分の顔に歯ブラシを使って


絵の具を飛ばしたり、


服にも飛ばしたり…


またまた注意され、


【その授業の中での正しいり方】で


終わります。


決められたことを、


言われた通りにすることも、


大切なようにも思います。


だけど、自由な発想で、


楽しくイキイキと、


やりたいように自分のものを、


創り出すってことも、


ここでしか、今しか、出来ないこと。


なのではないかと、


思うと、複雑な気持ちで、


いつも後ろから、周りのお母さんと


笑いながら見ていました。




次は、小学校一年生の時、


みんなで芋掘りした後の


お絵かきの時間。


みんなは、先生が見本として書いた


画用紙一面の茶色いお芋を


真似して同じように描いてました。


その絵は、教室の後ろに張り出され


参観日などで目にとまります。


彼が描いてたのは、画用紙一面に虹色の


何色も使ってのお芋さん…


その上から直したであろう


茶色の塗りつぶしたあと。


何とも切なかったな〜〜。


時間かけて集中して描いただろうに、


何で塗りつぶしたんだろう。


何か誰かに言われたのか、


自分で何か感じて、直したのか…


とても複雑な気持ちです。



それは、幼稚園の時も


お母さんの似顔絵を描きましょ〜〜


の時間があったらしく、


その日のお迎えで、先生から


「〜くん、お母さんの絵を描いてって言ったら、髪の毛は紫で、顔がピンクで、目と鼻が黄色で、すごい書き方してたので、すべて直したんです。」


と言われたこともありました。


そんなことが続き、彼は絵を描くこと


色を塗ることを嫌いになりました。


何かで塗らないといけない時は


「これは何色?」と


確認してくるようになりました。


「自由に塗っていいよ」と言っても


なかなか塗りたがらなくなりました。


他にも、私によく、


「この人みたいに  なって!」


と、言ってくる人がいます。


それは、きゃりーぱみゅぱみゅさん。


言ってきたときは、テレビいっぱいに


きゃりーぱみゅぱみゅさんがいて、


真っピンクのかつらで、


とってもカラフルな衣装を着て、


歌っているとこでした。



本当は、いろんな感性があるのに


学校に行くと、違うと直される。


それなら、私は、こんな感性を


潰されたくない。


そう思いました。


きっと、そのままの感性を


伸ばしていたら…


彼の自由に思うがままに、


そのとき、させていたら…


今頃どんな世界を見せてくれただろう。


そんなことを思い、


後悔すらしてしまいます。


これ以上、彼の世界を壊したくない。


こんな思いもありながらも、


葛藤との戦いも、日々あります。


そこについて、またまた


長々と語っていきたいと思います。