小学生で不登校〜どこまで許す?〜

小学2年生の終わりから不登校になった、彼。そんな彼がどうして不登校になったのか、そこから始まる引きこもり。親はどうして接していくのか。どこまで許すのか。この幼い彼の今とどう向き合うのか。正解のない、答えのない、手探りな日々の葛藤を描いていきます。

安定剤が必要なくなった!

つい2ヶ月ほど前まで、

夜寝るのが嫌な日が続いてました。

それは、学校に行きたがらなくなった頃からずっと続いていて。

夜中の12時頃でも、

「寝られない。寝たくない。寝るの嫌。

何したらいいん?暇!!」とか言って

全然、寝ようとしなかった。

どことなく、寝ることに対して嫌悪感みたいなものがあったように思うくらい。


きっと明日が来るのが嫌だと強く思ってたんだと思う。

学校に行ってた時に、学校行きたくないと言いながら、泣きながら寝おちして、翌朝は泣きながら起きてた日があった。

どんだけの辛さだったのだろう。


学校に行かなくなっても、夜寝ることが嫌なことは続いていて、どうしてあげたらいいのか、分からず通院してた病院の先生にも相談していた。

その頃は、先生から安定剤も考慮して、

夜は寝られるようにしてあげたほうがいいと言われてた。

だけど、この歳で安定剤…

とても飲ませたくなかった。

少し渋りながら、原因を聞いてみたら、

やっぱりストレスが原因じゃないかと言われた。

だから、ストレスフリーにしてあげようと思った。

環境を整えて、それでも寝れなくてしんどいなら考えていこうと。


そこからは、寝る時間を気にしないでいいようにした。

寝たくないと言われたら、寝なくていいと伝えた。朝まで起きていよう、と。


絶対朝まで起きとこうぜ!!

ってなくらいに言ったら、驚いてた。

けど、笑ってくれた。

そして、何時までには寝るとか、決めずに

好きにゲームもYouTubeもやらせてみた。


あとは、他のストレスもなくしていった。


父親にわがまま言うことが多かった。

とにかく父親には、何でもかんでも、イヤイヤイヤ!

父親も怒ってはいけないと思いながらも

常に限界ギリギリくらいまで言っていってた。叩いたり登ったり…イロイロ。

だけど、私は、父親だけに出せる感情なのかもしれないと思った。

唯一、甘えられる人なんだと思った。


だから、それに対しては、トコトン許してあげたいとお願いした。

父親も、理解しつつほぼ許してくれるようになっていった。


それ以外にも、嫌だと言うことは、させなくていいように環境を整えた。

わがままも、わがままと捉えず関わった。

買い物も行きたくないなら、

配達でお弁当を頼んだりもした。

夜遅くに父親の帰宅後に買い物にスーパーに駆け込んだりした。


お風呂も嫌ならいいよ。

歯磨きも嫌ならいいよ。

片付けも嫌ならいいよ。


全てを許した。


とにかくストレスフリーにしたかった。

それだけ傷ついたんだから。

心を回復するには必要なことだと思った。


親としては怖さもなかった訳ではないけど、

今はとにかく心の安定が最優先と思った。


そうすることで、ドンドン元気になっていった。

父親に対する理不尽な言いがかりも

全面的に味方になり100%の気持ちで

父親を批判したりした。

完全なるあなたの味方だよ、と、分かってもらいたかった。

大切な存在だと思ってもらいたかった。

それには大げさ以上にやらないとダメな気がしたから。

マイナスになってしまった心の土台には、それぐらいのことが必要な気がしたから。


学校で先生から誘いまくられても

「嫌だ!」って何度も言う。

その日の帰り、褒めまくった。


嫌なことを嫌だとちゃんと言えたこと。


先生と生徒、しかも低学年のうちは特に、

断ることにすごく力がいることだと思うから。

それも何度も誘われて、何度も断る。

心にかなり負荷がかかることだと思った。

それをちゃんとできて偉い!って褒めた。


そういう辛さを、言われる前に気づいて

代弁してあげれるくらいに伝えてあげることで、心の負荷が外れていく。

軽くなる。そうするともし次に学校に行くことになっても、その壁が低くなるように思う。


そして、どこに行ってもどんなことがあっても私はあなたの味方だと分かってもらえる気がする。

信頼関係の気づき直し。

安心してもらえるように。

もう2度と裏切らないよって伝えたい。


そんなことを続けて行くうちに、

褒めることばっかりになると、

何も言わなくても、1人でやってみる!

ってことが増えていき、

寝ることへの抵抗感もなくなっていって、

12時から11時になって、

最近では10時過ぎに寝るような日も出てきたりして。

そこからは、1人で寝てみる!

とかまで出てきて本当に寝てたりする。


そんな風に落ち着いていったことを、

はじめに相談していた先生に伝えたら

安定剤なんて必要なくなりましたね、

とてもいい状態になりましたね、

このままの環境で続けていきましょうって。

診察の感覚も半年後とかになって、

だいぶあいた。


嬉しかった!!


環境を変えて、ストレスフリーにして

なおかつ本人の思いをそのまま受け止めて

全力で味方になって安心感もってもらえたから、今につながったのかなって思ったら、

安心した。

とてもホッとした。


最近では、1人でなんて絶対寝られなかった子が、自分のベットで1人で寝てたりする。


親から離れて寝るなんてできなかった子が、

おばあちゃんの家で1人で泊まってみる!

と自分から言って、本当に泊まりにいって

寝てたりする。


ほんの2ヶ月ほど前は、考えられなかったことなのに…。


ドンドン自分から褒められるようなことを考えるようにもなってきていて。

お手伝いも率先して、してくれることも出てきたり、買い物もついていってあげる!って一緒に行ってくれる日もあったりする。


そして買い物帰り、荷物持ってくれたりする。

そんな優しさが心に染みる。


本当に良かったと心から思える。


人として大切な何かをたくさん教えてもらってる気がします。

我が子から。


本当にありがとう、我が家に生まれてきてくれて、今を一緒に過ごしてくれて。


おかげで私たちは、親への階段を登り始めることができてるように思います。